同人、マンガ、アニメを中心にオタク文化とデザインの関係性を探ります。
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04_ キノさん 毎度の事ながら似てないですね。ティーにすればよかったかな。
お久しぶりです。また大分間が空いてしまいましたが、更新です。
さて、今回は2回に分けてライトノベルとコミックの装丁、
それとそれらの広告展開とマーケティングについてもお話できたらと思います。
前半の今回は主にライトノベルに関してが中心です。
まず、オタク業界の中で「コミック」と「ライトノベル」の位置を定めるとすると、
この二つはオタク文化の中心と言い表しても過言ではないと思います。
アニメが制作されるのでも元をたどれば、コミックやライトノベルが原作です。
もちろんオリジナルのアニメや、最近多いパターンとして
逆にエロゲなどからコミックにメディア展開したりする場合もあります。
そうはいっても、やはりオタク文化の中で
この2つの紙媒体メディアの占める割合は高く、
この2つを中心としてオタク文化のメディアは回っています。
さてその中でもここ数年で急激な成長をみせたものが「ライトノベル」です。
未だ「ライトノベル」というものの定義は曖昧で、
「ライトノベル系レーベルから発売されている、
アニメや漫画調のイラストを利用した作品群」(Wikipedia)が一般的見解のようで
西尾維新さんの「戯言シリーズ」もライトノベルに含まれるようです。
こういったライトノベル作品は「イリヤの空、UFOの夏」をはじめとする
「セカイ系」の登場により注目を浴び、メディアミックスが進められました。
そういった「ライトノベル」のメディアミックスを積極的に進めたのが
「メディアワークス」さんで、自社で出している、
「電撃大王」、「電撃PS2」、「電撃HP」などの雑誌を使い、
コミック・ゲーム・アニメ・小説などを効率よく告知、宣伝し
メディアミックスを成功に導いています。
その中でライトノベルのアニメ化ラッシュの火付け役となったのが
「灼眼のシャナ」で、これも先ほど紹介した「メディアワークス」の電撃文庫作品で
アニメ化に始まり、コミック、ゲーム化、
それぞれの相乗効果で成功を収めました。
アニメ第二期の制作も決まったみたいで楽しみですね。
さてさて次はそんな「ライトノベル」の装丁のお話ですが、
一般的にライトノベルと聞いて思い浮かべるのは文庫本ですね。
ですが文庫本は一般の上製本と違い、
デザインにかなりの制限がかかってしまいます。
これは文庫本自体が手軽さを重視して作られており、
大量生産、大量消費の流れの元作られているものだからで、
「ライトノベル」も普通の文庫本同様、その流れを受けていると考えます。
具体的にどのような制限があるかあげてみると、
背のデザイン・使用する紙・予算などが挙げられます。
背のデザインはそれぞれの出版社のテンプレートが存在するので
容易に変えられません。
使用する紙に関しては、恐らく変える事もできるのでしょうが、
出版社側も望んでいませんし、3つ目にある予算の問題で、
デザイン的におもしろいことをしようとしても
文庫本発刊にかかる規定の予算内では難しいのが現状でしょう。
帯のデザインも当然なんですが、テンプレートにはまった固定のものが多く、
ほとんどがメディアミックスの広告媒体として機能しています。
こういった現状の中、ここ数年で大幅に開拓されたコミックのデザイン分野同様、
進化の可能性を秘めている「ライトノベル」のデザインが
開拓されるのも遠くはないと考えています。
そういった業界の中で講談社ノベルスは、デザイン的に様々な試みに挑戦しています。
なかでも、先ほど紹介した西尾維新さんの「戯言シリーズ」や
最近刊行した講談社BOXシリーズのデザインは
ノベルスの新たな試みとしてかなりおもしろいと思います。
(これらを「ライトノベル」と呼んでよいのか曖昧ですが)
さて長くなりましたがオマケ程度に広告展開のことを少々。
じつは最近驚いたのが「涼宮ハルヒの憂鬱」の広告です。
みなさんご存知のとおりアニメ第二期が決定した「ハルヒ」ですが、
その発表をコンプティークやスニーカーなどで行っていました。
ですがその他の媒体として、7月7日の朝日新聞に新聞広告を掲載し、
それを見てものすごく驚きました。
まさかこういったオタク系作品に新聞広告を使うとは夢にも思わなかったからですし
しかも掲載スペースは15段(1面)でした。
内容はというとアニメ第2期の発表と、原作ライトノベルとコミックの広告でした。
中でもデザイン的にものすごくうまかったのがキャッチコピーで、
実は広告が掲載されたのが7月7日の七夕でした。
肝心のキャッチコピーの内容ですが「私はここにいる」で、
これは原作を読んだ方なら誰もが知っている
七夕の日にハルヒがキョンに書かせたミステリーサークルのメッセージですね。
ここをうまく使ってここまでの広告に落とし込んだのはさすがです。
この新聞広告で更なるターゲットの拡大を図ったのか、
意図は分かりませんが、かなりビックリさせられました!
さて今回も恐ろしい長さになってしまいましたが、
お付き合いいただきありがとうございます。
次回は「ライトノベルとコミック装丁 その2」で
コミック装丁を中心に話したいと思います。それではまた。
この二つはオタク文化の中心と言い表しても過言ではないと思います。
アニメが制作されるのでも元をたどれば、コミックやライトノベルが原作です。
もちろんオリジナルのアニメや、最近多いパターンとして
逆にエロゲなどからコミックにメディア展開したりする場合もあります。
そうはいっても、やはりオタク文化の中で
この2つの紙媒体メディアの占める割合は高く、
この2つを中心としてオタク文化のメディアは回っています。
さてその中でもここ数年で急激な成長をみせたものが「ライトノベル」です。
未だ「ライトノベル」というものの定義は曖昧で、
「ライトノベル系レーベルから発売されている、
アニメや漫画調のイラストを利用した作品群」(Wikipedia)が一般的見解のようで
西尾維新さんの「戯言シリーズ」もライトノベルに含まれるようです。
こういったライトノベル作品は「イリヤの空、UFOの夏」をはじめとする
「セカイ系」の登場により注目を浴び、メディアミックスが進められました。
そういった「ライトノベル」のメディアミックスを積極的に進めたのが
「メディアワークス」さんで、自社で出している、
「電撃大王」、「電撃PS2」、「電撃HP」などの雑誌を使い、
コミック・ゲーム・アニメ・小説などを効率よく告知、宣伝し
メディアミックスを成功に導いています。
その中でライトノベルのアニメ化ラッシュの火付け役となったのが
「灼眼のシャナ」で、これも先ほど紹介した「メディアワークス」の電撃文庫作品で
アニメ化に始まり、コミック、ゲーム化、
それぞれの相乗効果で成功を収めました。
アニメ第二期の制作も決まったみたいで楽しみですね。
さてさて次はそんな「ライトノベル」の装丁のお話ですが、
一般的にライトノベルと聞いて思い浮かべるのは文庫本ですね。
ですが文庫本は一般の上製本と違い、
デザインにかなりの制限がかかってしまいます。
これは文庫本自体が手軽さを重視して作られており、
大量生産、大量消費の流れの元作られているものだからで、
「ライトノベル」も普通の文庫本同様、その流れを受けていると考えます。
具体的にどのような制限があるかあげてみると、
背のデザイン・使用する紙・予算などが挙げられます。
背のデザインはそれぞれの出版社のテンプレートが存在するので
容易に変えられません。
使用する紙に関しては、恐らく変える事もできるのでしょうが、
出版社側も望んでいませんし、3つ目にある予算の問題で、
デザイン的におもしろいことをしようとしても
文庫本発刊にかかる規定の予算内では難しいのが現状でしょう。
帯のデザインも当然なんですが、テンプレートにはまった固定のものが多く、
ほとんどがメディアミックスの広告媒体として機能しています。
こういった現状の中、ここ数年で大幅に開拓されたコミックのデザイン分野同様、
進化の可能性を秘めている「ライトノベル」のデザインが
開拓されるのも遠くはないと考えています。
そういった業界の中で講談社ノベルスは、デザイン的に様々な試みに挑戦しています。
なかでも、先ほど紹介した西尾維新さんの「戯言シリーズ」や
最近刊行した講談社BOXシリーズのデザインは
ノベルスの新たな試みとしてかなりおもしろいと思います。
(これらを「ライトノベル」と呼んでよいのか曖昧ですが)
さて長くなりましたがオマケ程度に広告展開のことを少々。
じつは最近驚いたのが「涼宮ハルヒの憂鬱」の広告です。
みなさんご存知のとおりアニメ第二期が決定した「ハルヒ」ですが、
その発表をコンプティークやスニーカーなどで行っていました。
ですがその他の媒体として、7月7日の朝日新聞に新聞広告を掲載し、
それを見てものすごく驚きました。
まさかこういったオタク系作品に新聞広告を使うとは夢にも思わなかったからですし
しかも掲載スペースは15段(1面)でした。
内容はというとアニメ第2期の発表と、原作ライトノベルとコミックの広告でした。
中でもデザイン的にものすごくうまかったのがキャッチコピーで、
実は広告が掲載されたのが7月7日の七夕でした。
肝心のキャッチコピーの内容ですが「私はここにいる」で、
これは原作を読んだ方なら誰もが知っている
七夕の日にハルヒがキョンに書かせたミステリーサークルのメッセージですね。
ここをうまく使ってここまでの広告に落とし込んだのはさすがです。
この新聞広告で更なるターゲットの拡大を図ったのか、
意図は分かりませんが、かなりビックリさせられました!
さて今回も恐ろしい長さになってしまいましたが、
お付き合いいただきありがとうございます。
次回は「ライトノベルとコミック装丁 その2」で
コミック装丁を中心に話したいと思います。それではまた。
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