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同人、マンガ、アニメを中心にオタク文化とデザインの関係性を探ります。
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06_ チビッコ先生  もう似てなさすぎですね。以外と都さん好きです!


ご無沙汰しております。更新が遅れてしまい申し訳ないです。
なかなか本業の方とやりくりしていくのは大変ですね。
お詫びといってはなんですが、今週は頑張って
2日おきに4回更新して夏コミとかについても
書いていきたいと思いますので、軽い感じでご期待ください!


さて、今回は「ぱにぽに」や「さよなら絶望先生」などを制作している
アニメーション製作会社「シャフト」さんについて
いろいろ書いていこうと思います。

まずシャフトさんといえば今放映中の「さよなら絶望先生」ですが、
この作品はまさに、シャフトの今までの作品の集大成と言っても
過言ではない完成度になっています。


詳しくは後に説明しますが、オープニングや色使い、
テロップや文字の扱いなど、全てに統一感があり
昭和レトロな世界感のつくりがとてもうまいです。


さてさてこの「さよなら絶望先生」が生まれるまでに
シャフトは、「月詠」・「ぱにぽに」・「ひだまりスケッチ」・
「ネギま!?」(これはまだ見てませんが)などの作品を制作しており、
これらの作品の終着点が「さよなら絶望先生」なのだと思います。
そして、これらの作品でシャフトは数々の実験的手法を取り入れ、
作品のクオリティやデザイン性を高めています。


まずその出発点ともいうべき作品が「月詠」で、
この作品でかなり革新的だったのがやはりオープニングです。
ここでは実写とアニメーションを組み合わせるという、
後の「ぱにぽに」などでも多様される手法をとっています。


それともうひとつがオープニングテーマで、これがまたスゴイ!
これはディミトり・フロムパリというアーティストのトラックに
大胆にも葉月(斉藤千和さん)の声をサンプリングした
「Neko Mimi Mode」という曲で、
この曲はアニメソングの常識を破る「萌えラウンジボッサ」
というジャンルを開拓しました。


余談ですが「月詠」をはじめ、シャフト作品には恒例ともいえる
声優陣が数多くおり、葉月の声を務める斉藤千和さんは
「ぱにぽに」ではベッキーの役を、耕平の声の神谷 浩史さんは
「ぱにぽに」では犬神君、「さよなら絶望先生」では糸色先生役を、
他にも「ぱにぽに」では宇宙人艦長の麦人さん、ベホイミ役の
門脇舞さん、新谷良子さんや沢城みゆきさん、野中藍さん、
後藤邑子さん、松来未祐さんなど個性的で相当な実力ある声優の
チョイスもシャフトの特徴ですね。


話はとんでしまいましたが「月詠」でもう一つ革新的だったのが
構図です。
これは主人公である耕平の家のシーンでよく使われたもので、
2階建ての家を真横から断面図のように見せるカットは
かなり革新的かつ実験的手法でしたが、後の「ぱにぽに」では
教室などのカットで数多く使われ、シャフト作品に多大な影響を
与えました。


そしてこの「月詠」を経てシャフトが制作を手掛けたのが
氷川へきるさん原作の「ぱにぽにだっしゅ!」です。
ひと言でいってこのアニメはすごい!
恐らくこの当時のシャフトのやりたいこと全てを詰め込んだら
こんな作品になりました。という感じでしょうか。


まずこのアニメのすごいところはその情報量の多さ。
とても30分とは思えないつくりになっており、
その裏には計算されたパート構成がなされています。


これは「ぱにぽに」で使われ、後の「ひだまりスケッチ」や
「さよなら絶望先生」にも使われた手法で、
普通アニメのパート構成として、オープニング→Aパート→
Bパート→エンディング→予告なるところを、
オープニング前にあらたにパートを加え、
そこからオープニングとAパート、そして毎回変わるアイキャッチ、
Bパートのあとエンディングがあり、
さらにその後に新たなCパートを設け、
そこにオチを持っていったりと、
非常に手の込んだパート構成がされており、
さらにAパートやBパートそれぞれの中にも
アイキャッチを細かく挟み、さらにパートを細分化し、
アクセントを付けています。


そして次にこの作品でシャフトがさらにクオリティを高めたのが
オープニングで、通常26話構成でもオープニングが変わらない
アニメも多い中、この「ぱにぽに」はなんと3回もオープニングを
変更しており、そのどれもが恐ろしくクオリティが高い!
個人的に好きなのは2つ目の「ルーレット☆ルーレット」だったりします。


まずこのオープニングで一番に注目すべきは配色で、
オープニングをテーマごとにキーとなるカラーを決め、
それをベースにトーンをうまく使った少ない色数で表現し、
少しレトロで60年代チックな配色に仕上げていますね。
この手法は「ぱにぽに」のオープニング、それと本編でも
いくつか使われ、「ひだまりスケッチ」や
「さよなら絶望先生」では本編でも多く使われました。


当然の事ながら、3つともどのオープニングテーマも
クオリティは高いです!
こういった音楽の良さもシャフトのこだわりの一つだと思います。


それと先ほども言った写真とアニメーションを
うまく組み合わせた手法も「月詠」から
さらにクオリティが上がったものになっています。


他には、エンディングも驚くべきことに毎回変わるという
手の懲りようで、とにかくこの作品での
シャフトの多くの実験的アプローチが、
のちの作品のクオリティに反映しているのだと思います。


そのほかでは予告のパートに原作者である氷川へきるさんの
マンガを入れるなど、アニメと原作との関わりも密接に行われました。
そしてこれも後の「ひだまりスケッチ」に生かされ、
予告に蒼樹うめさんの4コマを使うほか、
なんと本編に声優として参加しているのもスゴイですね。


とにかく「ぱにぽに」のことを話しているときりがないんですが、
単純に非常にクオリティの高い作品です。


そして「ぱにぽに」では姫子役の折笠富美子さんをはじめ、
声優のすごさを改めて実感しました。
まさかここまでできるのか、と思えるくらいの方たちばかりで、
特にベッキーと姫子さんには驚かされました。
あと声優なのか分かりませんがメソウサ役の
山崎バニラさんもかなりのものでした。


とまあ「ぱにぽに」のことを書いていたら
またしても長くなってしまいましたので、
次回もシャフトさんのお話、主に「ひだまりスケッチ」と
「さよなら絶望先生」について書いていこうと思います。


話は変わりますが、先日ワンフェスが開催されましたが
フィギィア関連ということもあったし、
本業で忙しかったのでスルーしていたのですが、
よつばスタジオのHPで里見さんが行ったと書いており、
そういえばフィギィアにはパッケージがあるし
パッケージデザインの観点でいろいろ見れたので、
つくづく行っておけばよかったと後悔しました。


そんなこんなですが、今日はここらへんで。
こんな長い文章の中、ここまでお読みいただき
ありがとうございました!ではまた。
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無題
この会社の作品は、いつも
サービス精神が旺盛で良いなあと。
月詠のOPでスタッフ名出すとき、
いちいち文字に猫耳付けてましたよね。

……じつは、オタデザ第2号では
シャフト(と、いうか新房監督)番組の
タイポグラフィについて寄稿する予定でした。
挫折したんですけど(笑

「ぱにぽに」や「ネギま!?」で見られる
実験的なタイポグラフィについて
いろいろと分析してみよーじゃないかと
試みたのですが、自分の知識のなさもあり
みごとに白紙になりましたですよ(^_^;)

ネギま!?は、オープニングの
ノーマルバージョン見ておく価値ありです。
「すごい」ですから。マジで。
straw428 2007/08/15(Wed)21:55:58 編集
コメントありがとうございます。
>>straw428さま
>月詠のOPでスタッフ名出すとき、
いちいち文字に猫耳付けてましたよね。
あのOPテロップのウエイトやポイント数が
やけに大きいのは猫耳をつけるための
配慮なのかも知れませんね。(笑
>オタデザ第2号では シャフト
(と、いうか新房監督)番組の
タイポグラフィについて寄稿する予定でした。
そうですか、とても残念です。
興味深い内容でしたので
是非お読みしたかったのですが。
第3号に期待したいです!
>ネギま!?は、オープニングの
ノーマルバージョン見ておく価値ありです。
あわわ、放送時間帯がなかなか合わず
見れずじまいだったんですが
是非とも早い内に見させて頂きます!
ニノ 2007/08/15(Wed)23:30:04 編集
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